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瓶の形の穴

2018/ 09/ 05
                 



いつものように近所の子達と、裏山の神社で遊んでいた時のこと。
ツレの一人が「面白いもん見つけた」という。そんじゃあ、その子の案内で
その面白いもんというのを見に行こうかという話になった。

神社の参道の両脇には3,4軒づつ家が立ち並んでおり、その片側の家の裏手に
登り口があった。
そこを上るのは初めてだ。いつも神社で遊んでいて、山ん中だって駈けずりまわって
いたのに、そげな登り口があったとはその時まで知らんかったし、気づきもせんかった。
たいして登らん内に、お墓が三つ四つばかり並んで建っとる平らなところに出た。
山の中ほどの斜面を削り取って作った場所らしい。剥き出しになった赤土の上には
一本の下生えもなく、削られてから そげに日数は経ってないように思われた。

「あれ、あれ」ツレが上方を指差す。見上げてみると、削り取られた山の赤土の断面、
2mばかりの高さのところに壷というか瓶の形をした横穴が三つきれいに並んでいた。
その下周辺には穴からこぼれ落ちたと思しき素焼きの鉢ようなものの破片が
無数に散らばっている。
大人でも充分入ることが出来そうな大きさだな、(読んだばかりの遺跡関係の
本を思い浮かべ)もしかして埋葬跡?…なんてことを思っていると、
ツレ曰く「僕たち(兄弟)が最初見たときには骨もあったんだけどなぁ」
……ヤッパリですかい orz

そこの隅に竹だったか木だったか古げな柵がしてあった。覗き込んでみると山道が
続いている。「そこまだ行ったことないんだ、行ってみようよ」というツレ達。
ええー!!それを必死で止める私。
いけんでぇー(いけない)、本当にいけんって!こげな柵がしてあるのはなぁ、
いけんだぁで!!
…なんでかこげなことを口走っておりました。(ちなみにこの当時小二)
私の剣幕に圧されたのか、たんに白けただけなのか。結局、先に進むことなく
そこで皆引き返したのでした。

以来、そこには行っていない。
いや…一回、それから何年か後、散歩の途中にふと思い出して登り口まで行ってみた。
入り口には○○家墓所と刻まれた腰位の高さの石が建てられていたけど、石畳も
墓所に通じる石段も草に覆われ墓所として手入れされている様子がない。
やっぱり、ここはようないな(良くない)と、登ることなく回れ右して帰ったのでした。
あの瓶の形をした穴、もう一度見てみたい気はする。もう残っとらんだろうけどね。


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