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守護妖精

2018/ 10/ 15
                 



俺は昔から不幸体質というか何というか、危ない目に頻繁にあう。
考えすぎだろ?とかそういうレベルじゃなく、一歩間違えれば死んでるような目に
もう10回以上あっていると思う。
山道を車で走っていたら落石にあったり、、たまたま落とし物をして立ち止まったら
バイクが猛スピードで目の前を走り去って行ったり。
実家に泊まったら住んでるアパートの方で放火があった……なんてこともあった。

でもどういう訳か、いつも紙一重で怪我一つなく助かる。お陰で今もピンピンしている。
そしていつも、そうして危険が過ぎ去った時、視界の端に不思議なものが見えるんだ。
すごく小さい、背中に蝶のような羽のついた女の子。
それこそ御伽噺の妖精のような感じで、どうも俺の守護霊とか、そういう存在らしかった。
普段は見えないけれど、俺が本当に危ない時、ひょっこり出てきては俺を守ってくれている。
俺はこの妖精が大好きで、感謝していた。

ある日、深夜にコンビニへ出かけた時。
店の手前まで来てサイフを忘れたことに気がついた。
「やべ、何してんだ俺……」
溜め息を吐いて踵を返す。と、
"ギギャギギギギ、ガッシャーーーン!!"
いきなり轟音。
振り向くと、俺の目の前ほんの2~3メートルのところで、車が歩道に突っ込んできていた。
もしあのまま歩いていたら、確実に巻き込まれていただろう。
危なかった……と思っていると、視界の端に見慣れた姿。妖精だ。
またこいつが守ってくれた。俺は感動して、「ありがとう」と呟いた。
すると妖精はふわりと俺の目の前に移動してきた。
初めてちゃんと姿を見る。思ったとおり、いや、それ以上に愛らしい顔立ち。まさに天使だ。
すると妖精は俺の顔を見て、ぽつりと呟いた。

「今度こそ、殺してやる……」



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